数珠の成り立ち
数珠とは元々、お経を読んだ回数を数えるための道具として作られました。つまり数を数える珠、数を念ずる珠ということですね。
現在では仏具として広く普及し、お葬式や法要の際などに欠かせない道具として活躍していますね。また、厄除けや願掛け用のお守りとしても昨今では人気があります。
誕生日などのお祝いのプレゼントとしても活躍していますし、おしゃれなアクセサリーとしても価値が見いだされています。
数珠の形式
正式な数珠は108の珠から作られています。108と言えば皆さんも聞き覚えがあるのではないでしょうか? そう、年末によく聞く除夜の鐘ですね。あれは108あると言われている煩悩を滅するために鳴らすものだそうです。ただ、実際のところ時代背景や宗派などでその数はバラバラで、一説には煩悩の数を突き詰めれば無限にあると考えられているそうです。
皆さんもよく聞く五感に含まれる視覚、嗅覚、味覚、聴覚、触覚を司る各感覚器官にプラス意識を表す意を加えた六根から人間の欲望はもたらされると言われています。これは六根と言われます。
その6つの器官が感じる状態は「好」の良い感情、「悪」の悪い感情、「平」の無関心の3つと「浄」清い状態、「染」の汚染された状態の2つがあり6×3の18に2をかけて36とします。そして過去、現在、未来を表す、前世・今世・来世の三世の3つをかけて108とする。という数え方から成り立っています。この説明は除夜の鐘の説明ではありましたが、この煩悩の数は数珠の数とも関係があるお話なのです。