数珠は心のこもった贈り物

黒い数珠

皆さんは数珠にどんな印象を持っていますか? やっぱり、お坊さんが使っているイメージかお葬式で使うイメージですか?

数珠に出会う機会のない方だとそんな印象を受けてしまっても仕方がないかもしれませんね。昨今ではアクセサリーとしてブームになっているので、目にする機会があったという方もいらっしゃるかもしれません。そんな数珠の素晴らしさを皆さんにご紹介したいと思います。

数珠について

私は元々京都に住んでいまして数珠や扇子など、いわゆる和風的な品物を街中でよく見かけながら育ちました。実際は京都と言ってももう近代化が進んでいますし、江戸時代のような和風一色ということは残念ながらありません。それでも私はまだ古いお家に住んでいたので、お琴やお花のお勉強を昔からしてきました。

私の家はそういった観点から見ればどちらかと言えば旧時代的といいましょうか。
そんな家だったからこそか、私の家には変わった慣習がありました。
それは子どもに数珠を贈ることです。

数珠の種類

数珠は念珠とも呼ばれます。それはただ、珠を紐に通しただけの道具ではなく、人の想いを込めるという観点から、想いを込める珠、念を込める珠と転じて、数珠は念珠とも呼ばれるようになったそうです。そんな数珠にも色々な種類があります。

略式の数珠には男性用女性用と分かれています。これは単純に腕の大きさなどで差ができているみたいですね。私の友人の男性は腕が細いので、女性用の物を買ったりしていました。
私の知り合いにはいませんが、逆の女性は男性用のものを買ったりもするのかもしれませんね。

アクセサリーとしての数珠ブレスレットと言うものもあります。これは皆さんがよく目にされる露店などや普通のアクセサリーショップに売られているものに近いものですね。本格的な数珠を作っているお店が作っているものですから、ご利益は通常より高いかもしれませんね。

それに専門店だけにブレスレットの形としても種類がたくさんあります。女性用に可愛らしいリボンのような形の意匠を凝らしたリボンブレスレットと言った商品もあります。実はネット通販だとネット限定品が売られたりもしているんです。

数珠を買う際にぜひ手にして欲しいのがこの数珠袋です。これは数珠を持ち運ぶ際に仕舞っておくための袋です。和風柄のそのデザインはどれも華やかなもので、せっかく数珠を買ったのでしたら、普通の何処にでも売っているような袋に仕舞うのではなく、正式な数珠袋に入れて持ち運んでみませんか?

数珠に使われている珠を使った厄除けのストラップも売られたりしています。イメージ上の数珠よりもピンクやオレンジなど可愛らしいカラーを取り入れているので、携帯や小物などにつけるストラップとしても活躍してくれると思いますよ。私は鍵につけて可愛らしく飾っています。

なんと水晶玉が売られたりもしています。水晶玉と言えば、占い師の方が覗き込んで運勢を占うのに使っている印象がありますが、
ちなみになんとお値段は7桁台……おいそれとは手が出せない額ですね。それほど上質な宝石で作られているということですね。鑑別書も付いているほどですから、きっと私が購入しても豚に真珠のよう状態になってしまうでしょうね。

なんと数珠の中には珠数が540個にもなる大きさの数珠があるそうです。その数珠の大きさなんと最大で22畳分にも及ぶのだとか。

数珠を贈る

皆さん、数珠に少しでも興味を持っていただけたでしょうか?
もし数珠に興味をもっていただけなのなら、ぜひ京都に遊びに来てください。京都で数珠を買ってそれを身につけて観光をすればきっとより一層、京都の和に触れられると思います。
皆さんが京都に訪れてくださることを心よりお待ちしております。